小学校までは「元気に通えているか」だけを見ていればよかったのに、高学年になるとまわりは「中学受験」や「塾通い」の話でもちきり。
うちの子は学校に行けたり行けなかったり…。
「こんな状態で将来は大丈夫?」と胸がざわつくこと、ありませんか?
この記事では、不登校と進路を考えるうえで避けられない 小学校と中学校の評価のギャップ、そして 塾通いの現実についてまとめます。

▼小学校と中学校で評価の仕組みがガラリと変わる
中学校の欠席日数と内申の関係
- 欠席10日以内なら大きな影響なし、15日超えると内申点に響きやすい
- 公立高校 → 内申に直結するので不利になりがち
- 私立高校 → 塾の成績や面接など、他の材料で評価されることも多い
👉 学校の種類によって影響度はちがう。戦略を考える余地あり。
▼「塾」「成績」の話題に不安な気持ちが揺れる
我が子も5年生の最後の方から、急に「受験ってどうなんやろ」なんて呟きだしました。
不登校気味にも関わらず・・・💦
- 周りが塾・模試の話をしていると、「このままでいいの?」と焦る
- でも不登校の子にとっては、集団塾だとペースが合わなかったり、宿題が負担になったりすることも
- 個別指導や通信教材など、自分に合った学びのカタチを選べる時代になってきています
▼不登校でも進学できるエビデンス
- 実は中学校で不登校になっても、85.1%の子どもが高校に進学している。昔は65%前後でした。New Schoooool+1
- 大学・短大・高専への進学率も22.8%まで増えていて、以前より確実に上がっています。(昔は8.5%)New Schoooool+1
- 日本全体の高校進学率(通信制含む)は98.8%と高く、不登校でも学び直しのチャンスは広がっている

「不登校=高校に行けない」ではなく、ほとんどの子が進学しているのね。
少し安心だね。
▼高卒 vs 大卒:就職率データまとめ
大学卒など高等教育を受けた人の就職率
- 大学・短大・高専を含めた高等教育の卒業生の就職率は 98.0%(2025年4月1日時点)で、前年から0.1ポイントの微減。その内訳では大学は98.0%、短大は97.0%、高専や専修学校を含むと98.1%です。文科省・厚労省による公式調査によります。文部科学省
高校卒業者(高卒)の就職率
- 高校新卒の就職内定率は2024年時点で 99%以上 と伝えられており、大学新卒者との間に大きな差がないとされています。ハタラクティブ
- 他にも「高卒者の就職率は98.0%」というデータもあり、とても高い数値で安定しています。プログラマカレッジ
比較表:高卒 vs 大卒の就職率
学歴 | 就職率の目安(最新) |
---|---|
高校卒業(高卒) | 約98~99%以上 |
大学(高等教育) | 約98%(大学単体も同様) |
▼高卒と大卒の「就職の先」にある違い

あれ?就職率はあまり変わらない・・・・じゃ無理して大学進学させなくてもいいのかな?
就職率はほぼ同じ
- 高卒:約98〜99%
- 大卒:約98%
👉 「就職できるかどうか」だけを見れば、ほとんど差はない。
仕事の選択肢や職種の幅
- 高卒 → 製造業、サービス業、販売など現場職が中心
- 大卒 → 事務系総合職、専門職、研究職など幅広い職種に就ける

就ける仕事の種類やキャリアパスの広がりは大卒が有利。
初任給や生涯賃金
- 高卒初任給:約18万円前後
- 大卒初任給:約22万円前後(差は月4万円ほど)
- 生涯賃金も大卒のほうが約5,000万円高いというデータもあり

「スタートラインの差」が将来まで積み上がる傾向がありますね。
高卒の方がやや早期離職が多い傾向も。
離職率の違い(厚労省データより)
- 高卒:3年以内離職率 約40%
- 大卒:3年以内離職率 約30%
高校の進路先の種類
私は地元の高校を卒業しました。それしかなかったし、周りの子もほぼ同じ高校。
そんな時代と、今は全く違う環境になっていますよね。
- 公立高校(全日制・定時制)
- 私立高校(単位制・通信制もあり)
- 通信制高校
- 高卒認定試験 → 大学や専門学校進学も可能
▼欠席日数の“目安”も知っておくと安心
- 目安として「中3で欠席10日以内なら大きな影響は少ないが、15日を超えると内申点に影響が出やすい」傾向があります。
- ただし、私立高校などでは他の評価材料でカバーしてくれることも。学校ごとに確認すると安心です
▼高校選びの前に知っておきたいこと

うちの子、不登校だけど…大学や高校ってやっぱり行かないとダメかな?
進学なんて考えられないけど・・・。

不登校という状態は、「今だけ」かもしれません。
選択肢を広げておくことは大切な保護者の役目の一つになると思っています。
実は“高校卒業資格”を取るっていう方法もありますよ!
高卒資格があると開ける道
- 大学受験の出願条件 → 高校卒業または高卒認定が必要
- 専門学校も多くが「高卒以上」を条件にしている
- 就職の求人でも「高卒以上」が応募条件になっているケースが大多数
高卒認定という別ルートもある
- 高校に通わなくても「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)」に合格すれば、大学受験資格を得られる
- ただし、勉強の自己管理や孤独感もあるため、サポートが必要
- 学習や生活支援がある高校を選んだほうが安心な子も多い

不登校で高校に行けなかったら、高卒認定って道もあります。
でもサポート体制のある高校に進学できるなら、そのほうが続けやすい子も多いですね。
まとめ(クロージング)
不登校の中学生がいても、「大学へ進学できた実例」があるのは本当に心強いですよね。また、欠席の目安を知っておくだけで、親御さんの具体的な不安も少し軽くなります。
「進学できる道は閉ざされていない」と、読者の方に静かに伝えられたら嬉しいです。
次回は、さらに進学の“可能性”に触れたうえで、不登校と高校進学率=どうして進学できているのか?をデータとともに見てみましょう。

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