はじめに
「不登校の子に中学受験なんて無理じゃない?」
そう思っていませんか。
実は私自身、次女が4年生の後半から不登校になり、5年生では遅刻や欠席を繰り返していました。そんな中で「私も受験したい」と言われたときは、本当に驚きと不安でいっぱいでした。
でも、調べていくうちに気づいたんです。
不登校でも挑戦できる中学受験の道は、意外とたくさんあるということ。
この記事では、関西エリアでの中学受験の選択肢をまとめています。
偏差値上位を狙う学校から、不登校や個性に寄り添う学校まで、リアルな情報をぎゅっと整理しました。
「うちの子に合う進路はあるのかな?」と迷っている方に、少しでも参考になればうれしいです🌱
この記事でわかること
🌱 関西で偏差値上位を目指す学校と、その特徴
🌱 不登校や発達特性に寄り添う学校の選択肢
🌱 通信教材やオンライン塾など、自宅でできる学び方
🌱 関西で偏差値上位を目指すなら
関西には、全国的にも有名な「難関中学」がいくつもあります。
偏差値70を超える学校はほんのわずかで、塾に通っていても合格は狭き門。
それでも「この学校に行きたい!」という強い気持ちがある子にとっては、大きなモチベーションにもなります。
主な関西の難関中学(偏差値70以上)
- 灘中学校(兵庫)|偏差値78。全国トップ。自由な校風で東大・京大合格者多数。
- 洛南高等学校附属中学校(京都)|偏差値74。共学で、京大・東大進学率も高い。
- 甲陽学院中学校(兵庫)|偏差値73。理数系に強い伝統ある男子校。
- 東大寺学園中学校(奈良)|偏差値73。自由でのびのびとした雰囲気。
- 西大和学園中学校(奈良)|偏差値72。急成長中の共学校。海外大進学にも強い。
- 大阪星光学院中学校(大阪)|偏差値70。カトリック系男子校で精神教育も重視。
- 四天王寺中学校(大阪)|偏差値69前後。女子の医学部進学率が高い。
- 洛星中学校(京都)|偏差値69。男子校。規律と温和な校風の両立。
- 神戸女学院中学部(兵庫)|偏差値62前後。伝統的な女子校で落ち着いた雰囲気。
👉 まとめると、偏差値70以上を狙う層は「塾必須」+「膨大な学習量」が前提。
ただし「ここに行けるなら!」と本人のモチベーションにつながるケースもあります。
🌱 学校の特色と、不登校との相性
同じ「難関校」といっても、校風や求められる力は大きく違います。
不登校を経験した子にとっては、「自由さ」が合う場合もあれば、「課題の多さ」でしんどくなってしまう場合も。
- 灘中学校(兵庫)
自由度が高く、校則もゆるめ。自学自習ができる子には最高の環境ですが、基礎が抜けていると厳しい環境にも。 - 洛南高等学校附属中学校(京都)
進学実績重視で課題量も多め。スピード感についていける子なら伸びますが、休みがちだと取り残されやすいです。 - 甲陽学院中学校(兵庫)
自主性が尊重され、自由な雰囲気。ただし自己管理力がないとついていくのが難しく、サポートは限定的。 - 東大寺学園中学校(奈良)
比較的のびのび。縛りは少なく、自由に学びたい子には合う一方で、自己管理できないと大変に。 - 西大和学園中学校(奈良)
急成長中で課題も多く、ペースが速い。不登校経験がある子には負担が大きいですが、グローバル教育に関心がある子には魅力。 - 大阪星光学院中学校(大阪)
宗教教育を取り入れ、仲間と切磋琢磨する雰囲気。精神的な支えを感じられる子もいますが、学習ペースはかなりハード。 - 四天王寺中学校(大阪)
医志コースは超ハードで不登校経験者には厳しいですが、通常コースならフォロー体制も比較的整っています。 - 洛星中学校(京都)
カトリック精神をベースに温和な雰囲気。精神的な支えを感じられる環境ですが、授業の進度は速め。 - 神戸女学院中学部(兵庫)
落ち着いた雰囲気の伝統校。プレッシャーに弱い子でも比較的安心して通いやすいものの、学力レベルは依然として高いです。
🌱 まとめると、偏差値上位校は合う子には最高の環境。でも不登校経験がある子にはハードルが高い場合が多いというのが現実です。
不登校児はどんどん増加傾向にあります。
▶️詳しくはこちらの記事で紹介しています🌱 参考にしてみてくださいね👀。
🌱 塾と勉強量のリアル

偏差値上位校を目指す家庭では、塾が生活の中心になります。
- 小3の春から:最上位クラスに入塾する子が多数。
- 小4から本格化:宿題1〜2時間+週3〜4日の通塾。
- 小5で加速:毎日3〜4時間、休日は6時間以上。
- 小6は“フルタイム仕事”:夏休みは10時間超えも当たり前。
👉 「中学受験は小学校高学年のフルタイム仕事」と言われるのも納得です。
学校に行くだけでエネルギーを使っている子には、かなり厳しい世界だと感じました。
🌱 関西進学塾の費用のリアル
受験期にかかるお金も、想像以上でした。

- 浜学園:追加講座でさらに費用増。
- 希学園:年間150万円以上になる家庭も。
- 馬渕教室:比較的手が出しやすいが、模試・教材費込みで年間100万円近く。
- 日能研・SAPIX:少数派でもやはり100万円級。
👉 不登校や通塾が難しい子にとっては、「無理してこの世界に飛び込む必要はない」と思える数字でした。
小学6年生(受験年)だけを抽出してみました。

☝️小4からの塾代(前図)のうち、半分以上が小6でかかります。
小4の時、「あれ?意外と安い?」なんで思い、続けていくと、受験の年には、
ドーンと支払いが来ます。その時(小6)で塾を辞める決断は、親子共々できません・・・。
費用についてはしっかり話し合っておく必要がありそうですね。
🌱 不登校や個性に寄り添う学校
一方で、学力だけでなく「子どもの状況や個性」を大切にする学校もあります。
- 【京都】洛風中・洛友中(市立の多様化校)/教育支援センター「ふれあいの杜」/フリースクール型(NIJINアカデミーなど)
- 【大阪】星槎もみじ中学校(不登校特例校)/帝塚山学院泉ヶ丘・清風南海・高槻中など理解ある私立/学研WILL学園
- 【兵庫】教育支援センター・適応指導教室/光の子どもスクール(西宮)/三田学園・須磨学園など個性重視クラスあり
👉 「出席日数に縛られない」「作文や面接を重視」「オンライン併用」など、不登校経験があっても挑戦できる仕組みが整いつつあります。
きっかけを作る!【ティントル 不登校専門オンライン個別指導】
🌱 親ができる行動ステップ
- 学校説明会・個別相談に参加する
先生の雰囲気や校風を肌で感じるのが一番。 - フリースクールや教育支援センターに相談する
「この子は◯◯中に進んだよ」などリアルな事例が聞けます。 - 模試やオープンテストを受けてみる
偏差値を測るだけでなく、「頑張った経験」自体が子どもの力に。 - ネット情報は下調べ程度に
最終判断は、子どもの表情を見て。 - 親の心構えを整える
「この子が安心して通えるか」を一番の基準に。
🌱 学び方の工夫
学校や塾に通えなくても、学びは止まりません。
- 通信教材(Z会・スマイルゼミ・すらら・スタディサプリ)
- オンライン塾・家庭教師(カメラオフ対応のところもあり)
- フリースクール+通信教材の併用
- 家での仕組みづくり(短時間×区切る、ごほうびシールなど)
わが家の三姉妹も、教材やスタイルはそれぞれ違いました。
共通していたのは「一人で黙々」は苦手で、「お母さんと一緒にやる」と安心できたこと。
学びは“信頼関係を育てる時間”でもあるのだと感じています。


まとめ
不登校と中学受験。
二つが重なると「無理」と思いがちですが、実際にはいくつも道があります。
- 偏差値上位校を目指す道
- 個性を受け止めてくれる学校に進む道
- 通信教材やフリースクールを組み合わせる道
どんな進路であっても、「自分で選んだ」と思える経験が子どもの力になるはずです。
大切なのは、子どもが安心して笑顔で通える環境を見つけてあげること。
🌱 同じように迷っている方に、この情報が少しでも道しるべになりますように。
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