私はずっと節約派だった。でも次女が不登校になってから、お金の使い方を変えた。正確には、「何を削って、何を削らないか」を考え直した。

不登校になってから、お金どうしてる?うちも最近、なんか出費が増えた気がして…。

わかる!うちもそう。でも「何を削って、何を削らないか」を意識するようになってから、ちょっとラクになったよ。
以前はとにかく節約派だった
我が家は5人家族。私はフルタイムで働くワーママです。子どもたちが小さい頃から、家計管理にはずっと気を使ってきました。食費・光熱費・通信費……削れるところはとことん削って、ムダなお金は使わない。それが「ちゃんとしたお母さん」の条件みたいに思っていました。
お小遣いも、小学校の間はなし。必要なものは買ってあげるけれど、プラスαは贅沢。そんなふうに、かなりきっちり線引きをしていました。
不登校になってから、出費が変わった
次女が不登校になってから、家計の中身が少しずつ変わっていきました。特に増えたのが、被服費と娯楽費です。
それまでほとんど気にしていなかった「好きな服」「好きなもの」にお金を使うようになりました。美容院に連れて行ったり、好きなアーティストのライブに行ったり、メイクグッズを一緒に選んだり。
「あれ、今月なんでこんなに使ってるんだろう」と家計簿を見て思うこともありました。

うちも美容院とかライブとか、「学校も行けてないのに…」って思いながら使ってる。罪悪感があって。

その気持ち、すごくわかる。私も最初は「甘やかしてるんじゃないか」ってずっと思ってた。でもあるとき、考え方が変わったんだよね。
最初は「贅沢かも」と思っていた
正直なところ、最初は戸惑いがありました。
「こんなにお金使って、甘やかしてるんじゃないか」「学校も行けてないのに、ライブに行かせていいのか」そんな気持ちが、頭の隅にありました。
でも、あるとき思い切って好きな服をフル装備で揃えてみたんです。好きなTシャツ、靴下、靴、薄手のパーカー、厚手のパーカー。全部まとめて。
次女は「大学生がバイト代で全身揃えた感じ」と言って、すごく嬉しそうにしていました。その顔を見たとき、「あ、これは贅沢じゃないかもしれない」と初めて思えた気がしました。
「一式揃える」の裏にあった、正直しんどかった日々
一言で「服を一式揃えた」と書いたけれど、実はそれがかなり大変な道のりでした。
ネット検索から始まり、路面店に足を運んで、お目当てのものが見つからなかったら次女の機嫌が急降下。「買えないなら学校行けない」と半ば脅してくるようなこともありました。夜、閉店間際に駆け込んで買ったことも、一度や二度じゃありません。
しかも春夏秋冬、それぞれに必要なものが出てきます。その都度、次女につきっきりで付き合って。長女と三女には不満も溜まっていたし、私自身も正直、疲弊していました。
それでも、なんとか折り合いをつけながら乗り越えてこられたのは、「この時間は今しかない」と少しずつ思えるようになったからかもしれません。高校生の長女は、もう一人でさっさと買い物に行ってしまいます。私はお小遣いを渡すだけ。少しさみしいけれど、それが自立というものですよね。
次女と一緒に服で悩んで、閉店間際に走って、ああでもないこうでもないと言いながら選ぶ時間。それも、今だけの、巣立ち前の貴重な時間なんだと思うようにしています。

「また今日も付き合わされた…」って思いながらも、帰り道に次女がちょっと嬉しそうにしてると、まあいいか、ってなるんですよね。
そして次女が動き始めた
転機になったのは、ヘアアイロンを買ったことです。
次女が「これほしい」と言ったヘアアイロンを2種類買いました。ストレート用とカール用。高くはなかったけれど、「また増えた」とちょっと思いながら買いました。
それから次女は、毎朝時間をかけてヘアセットをするようになりました。今まで準備に10分もかからなかったのに、倍以上かかるように。遅刻することも増えました。
でも。
遅刻してでも、学校に行くようになったんです。
「なんで遅刻してまで行けるの?」と聞いたら、「今日の髪型がかわいくできたから」と言っていました。

ヘアアイロンで学校行けるようになったの!?それはすごい。ちょっと泣けてくる…。

私もびっくりした。「かわいくなりたい」っていう気持ちが、娘を動かしてたんだよね。ヘアアイロンは道具じゃなくて、原動力だったんだと思う。
気づいたこと――「なりたい自分」への投資は削ってはいけない
そのとき気づきました。
ヘアアイロンは、次女にとってただの道具じゃなかった。「かわいくなりたい」「外に出たい」という気持ちを引き出してくれるものだったんです。
ライブも、メイクも、好きな服も。体験やキラキラした思い出が、次女の「また出かけたい」「また人に会いたい」という気持ちの原動力になっていました。
節約の視点で見れば「削れる費用」に見えるものが、次女にとっては「生きる力につながるもの」だったんです。
今の家計の考え方――何を削って、何を残すか
この経験から、私の家計管理の考え方が変わりました。
以前は「節約できるものは全部節約」という発想でした。でも今は、費用を2つに分けて考えるようにしています。
削っていい費用
我が家の場合、学習系の習い事はすべてやめました。学校に行けていない時期に続けることへの意味を考えたとき、本人にとっても負担になっていると感じたからです。
また、忙しさを理由に利用していた宅配サービスを2つから1つに減らしました。やめてみたら、今のところ支障はなし。「なんとなく続けていたもの」は、意外と削れるんだと気づきました。
そのほか、外食費やサブスク系の見直し、日用品のブランドこだわりなども対象です。生活の質をほとんど下げずに減らせるものから、少しずつ整理しました。
削らない費用
子どもの「なりたい自分」につながるもの。体験・思い出・好きなことへの投資。これは削らない。
完璧な節約より、使うべきところに使える家計にしたい。今はそう思っています。
不登校になってからの家計全体の見直し方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 【体験談】不登校でお金はいくらかかる?月2.6万円減らした我が家の見直し術

「削る費用」と「削らない費用」を分けて考えるって、すごくスッキリした考え方だね。真似してみる。

完璧な節約じゃなくていい。「子どもが前を向くためのお金は削らない」って決めるだけで、だいぶ気が楽になるよ。
働いているからこそ、月に少しでも収入がある。そのおかげで、無理をしながらも次女に必要なものを買ってあげられる。当たり前のようで、それがどれだけありがたいことか、不登校になってから改めて感じています。
おわりに
不登校の子どもを持つ親として、「どこまでお金をかけていいのか」は本当に悩みます。
でも今は、次女の「動きたい」という気持ちが出てきたとき、そこにはちゃんとお金を使おうと決めています。
節約は大事。でも、子どもが前を向くきっかけになるものは、削ってはいけない。
そう気づいてから、家計簿の見方が少し変わりました。
共働きで不登校の子どもを育てながらの教育費管理については、こちらも読んでみてください。
→ 【不登校×共働き】教育費どうする?我が家のお金管理と現実

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