はじめに
「通信制高校」という言葉、不登校の子を持つと一度は耳にします。
でも、実態はよくわからない。費用は?毎日行かなくていいの?ちゃんと卒業できる?
私も「なんとなく知っている」だけだったので、ちゃんと調べてみました。
この記事では、通信制高校の仕組み・費用・関西と関東の具体的な学校名まで、親目線でまとめます。
1. 通信制高校とは
毎日登校しなくていい高校のことです。
主に3つで単位を取ります。
- レポート(課題を提出する)
- スクーリング(決められた日数だけ登校する)
- 試験(単位認定試験を受ける)
卒業すれば、全日制と同じ「高校卒業資格」が得られます。
登校日数は学校によって大きく違い、週1日でいい学校から、週3〜5日通う学校まであります。

通信制って、普通の高校と何が違うんでしょう?毎日行かなくていいって、本当に卒業できるの?

大丈夫です。レポート・スクーリング・試験の3つをこなせば、全日制と同じ「高校卒業資格」がもらえます。登校日数は学校によって週1日〜週5日まで幅があるので、子どもに合ったペースを選べますよ。
→ 不登校でも高校に進学できる理由と選択肢は、不登校でも高校に行ける?進学率85%のデータと親が知っておきたい選択肢もあわせて読んでみてほしい。
2. 公立と私立、費用の差が大きい
ここが一番大事なポイントだと思う。
年間費用の目安
- 公立の通信制:年間1〜5万円前後が目安
- 私立の通信制:年間20〜35万円前後、実質自己負担は10〜30万円前後
- サポート校をつける場合:年間50〜100万円前後になることがあります
「通信制は安い」は、公立の話です。
私立は個別サポート・カウンセリング・体験学習などが充実している分、費用がかかります。不登校の子に手厚いサポートを求めると、自然と私立を選ぶことになりやすいです。

私立の通信制って、思ったより高いんですね…。正直、費用が心配で二の足を踏んでいます。

気持ち、すごくわかります。ただ、就学支援金を使えば私立でも実質負担がかなり下がることがあります。まず「総額でいくらか」を資料請求で確認するのが大事です。授業料だけ見ると安く見えても、施設費や教材費が別でかかることも多いので。
費用については【不登校×共働き】教育費どうする?我が家のお金管理と現実でもまとめているので参考にしてほしい。
3. 「サポート校」って何?
私立の通信制を調べると必ず出てくる言葉。
通信制高校の単位取得を手伝う、民間の学習施設のことです。通信制高校とセットで通うことが多く、サポート校の費用が別途かかります。
「学費○○万円〜」という表記の裏に、サポート校代が上乗せされることがあります。資料請求したら思ったより高かった、ということが起きやすいですので注意が必要です。
こう比べると失敗しにくい:タイトルは「授業料」だけでなく、入学金・施設費・教材費・スクーリング費・オプション費まで見ること。同じ学校でもコースで金額差が大きく、通学コースほど費用がかかる傾向がある。就学支援金で私立の授業料が実質軽くなることもあるので、総額で見るのが大切です。

「サポート校」って通信制高校とは別物なんですか?セットで通うと費用が高くなりますよね…。

そうなんです。通信制高校は単位を取る場所、サポート校はそのサポートをしてくれる塾のようなイメージです。不登校の子には手厚くて助かる反面、費用が年間50〜100万円になるケースも。必要かどうかは、お子さんのタイプを見て判断するのがおすすめです。
4. 転入・編入と、最初から選ぶ違い
通信制への入り方は3つあります。
- 新入学:中学卒業後にそのまま入学
- 転入:他の高校に在籍中に移る(単位を引き継げる)
- 編入:一度退学してから入学(単位の引き継ぎに制限あり)
知り合いの娘さんは、一度私立高校に入学して退学後、通信制に転入しました。退学のタイミングによって引き継げる単位数がさまざまです。
最初から選択肢に入れておくのと、途中で変えるのとでは、手続きの複雑さが変わります。

子どもが今の高校に行けなくなっています。転入と編入、どちらを選ぶべきか迷っています。

在籍中に手続きできるなら転入がおすすめです。単位を引き継げるので、卒業までの時間を無駄にしません。一度退学してからだと編入になって、単位の扱いが変わることがあります。タイミングが重要なので、動き出す前に通信制の学校に相談してみてください。
→ 高校受験全体の選択肢については、【不登校】高校受験どうする?内申点なしでも合格できる方法と勉強の始め方も参考になる。
5. 具体的な学校【関西編】
関西でよく口コミに挙がる通信制高校を5校まとめます。口コミは「学校の雰囲気」「通いやすさ」「レポート量」「先生の対応」の4点で比べると選びやすいです。
鹿島学園高等学校(兵庫)
- 神戸・姫路・明石にキャンパスあり
- 年間費用:約25万円〜(就学支援金適用で減免あり)
- 不登校支援に細かく対応。良いところを伸ばす指導方針
- 出席頻度を抑えやすく、低価格帯として口コミでよく比較される
天王寺学館高等学校(大阪)
- 臨床心理士・学校心理士によるカウンセリングあり
- 登校コースを選べる(週3日午前のみ〜週5日など)
- 年2回のコース変更が可能
大阪つくば開成高等学校(大阪)
- 生徒の9割以上が不登校経験者
- 調理・IT・音楽・ダンスなど専門コースが豊富
- 年間費用:28万円〜
飛鳥未来高等学校(関西)
- 低登校スタイルの例で口コミ比較に出やすい学校
- 通学日数を少なくしたい子に向いている
- 関西にもキャンパスが複数あり、通いやすさで口コミ評価が高い
代々木高等学校(関西)
- 関西でキャンパス数や通いやすさで比較されやすい学校
- 個別対応を重視した指導方針
関西の費用比較(目安)
| 学校 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 大阪府立桃谷高等学校(公立) | 年間約3万円前後 | 費用を最小限に抑えたい・自分で進められる子 |
| N高等学校(ネットコース) | 初年度実質7万円台の例あり | オンライン中心でコストを抑えたい子 |
| 鹿島学園高等学校 | 年間約25万円〜 | 出席頻度を抑えつつサポートがほしい子 |
| クラーク記念国際高等学校 | 年間約17万円台〜 | 通学拠点を重視したい子 |
| さくら国際高等学校(新大阪) | 年間約65万円目安 | 通学型でサポートを重視したい子 |
公立が第一候補なら大阪府立桃谷高等学校。私立で費用を抑えたいならN高校のネットコースや鹿島学園の低登校コースが見比べやすい。大阪では授業料支援制度の影響もあり、実質負担額で見ると印象が変わることがあります。

関西でサポートが手厚くて、費用も抑えられる学校ってどこがいいんでしょう?

費用を優先するなら公立の桃谷高校やN高のネットコースが最安クラスです。サポート重視ならクラーク記念国際やさくら国際が候補に挙がります。「サポートが手厚い=費用が高い」という傾向があるので、就学支援金を差し引いた実質負担額で比べるのが大事ですよ。
→ 関西で内申点なしで入れる高校を探しているなら、【不登校×高校受験】内申点なしで入れる高校の選び方【関西版】もあわせてチェックしてみて。
6. 具体的な学校【関東編】
関東でよく口コミに挙がる通信制高校を5校まとめます。進学重視か通学自由重視かで選ぶ学校が変わってきます。
東京都立新宿山吹高等学校(東京・公立)
- 公立なので年間費用が3〜4万円程度と最安値クラス
- サポートは最小限なので、自分で進められる子向け
NHK学園高等学校(東京)
- 不登校向けの「ライフデザインコース」あり
- 年2〜4回のスクーリングからスタートできる
- 段階的に登校を増やすステップが組まれている
クラーク記念国際高等学校(東京・神奈川ほか全国)
- 全教員が学習心理支援カウンセラーの資格を持つ
- 担任を生徒が選べる制度あり
- 全国にキャンパスがあるため転居しても継続しやすい
- 通学とサポートのバランスを重視したい子に口コミ評価が高い
第一学院高等学校(東京・神奈川ほか全国)
- 「通学」「通信」どちらのスタイルも選べる
- 不登校経験者への個別サポートあり
- 就学支援金適用で年間約12万円軽減される
- 進学重視の場合に口コミで候補に挙がりやすい
N高等学校(全国・オンライン)
- ネットコースなら年間26万円台の例あり
- オンライン中心でコストを抑えたい子に向いている
- 自分のペースを最優先にしたい子に口コミで人気
関東の費用・特徴比較(目安)
| 学校 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 東京都立新宿山吹高等学校(公立) | 年間3〜4万円 | 費用を最小限に抑えたい・自立して進める子 |
| N高等学校(ネットコース) | 年間26万円台〜 | オンライン中心でコストを抑えたい子 |
| 第一学院高等学校 | 就学支援金適用で約12万円軽減 | 通学とサポートのバランスを取りたい子 |
| クラーク記念国際高等学校 | 年間約17万円台〜 | 通学拠点を重視・転居の可能性がある子 |
| おおぞら高等学校 | 要資料請求 | 自分のペースを優先したい子 |
進学重視なら第一学院高等学校やクラーク記念国際高等学校が候補。通学自由を重視するならN高等学校やおおぞら高校が比べやすい。個別対応を重視するならトライ式高等学校の口コミも参考になる。

関東で進学を意識しながら通信制を選ぶなら、どこがいいですか?

進学実績も気にするなら、第一学院高等学校やクラーク記念国際高等学校が候補です。個別サポートが充実していて、大学進学に向けた指導も対応しています。費用を抑えたいならN高のネットコースも選択肢に入ります。まずはオープンキャンパスで雰囲気を確かめてみるのがおすすめです。
7. 口コミで学校を選ぶときの4つの視点
通信制高校の口コミを読むときは、次の4点を意識して比較するとわかりやすいです。
- 学校の雰囲気:在校生が安心して通えているか
- 通いやすさ:キャンパスの場所・交通アクセス
- レポート量:自宅学習の負担がどのくらいか
- 先生の対応:個別相談・カウンセリングの手厚さ
個別対応を重視するならトライ式高等学校、自分のペース重視ならおおぞら高校や鹿島学園高等学校の口コミが参考になる。

口コミって、どこで調べればいいんでしょう?良いことしか書いてないサイトもありそうで…。

複数のサイトを比較するのがコツです。「学校の雰囲気」「先生の対応」「レポートの多さ」についてのリアルな声を探してみてください。特に在校生・卒業生の体験談は参考になります。良い口コミだけのサイトは警戒して、マイナス面も書いてある情報源を選ぶといいですよ。
8. 不登校の子に向いているか、向いていないか
通信制なら全員うまくいく、ではありません。
向いている可能性が高い子
- 自分のペースで進めるのが得意
- 毎日登校する縛りがしんどい
- 特定のことに集中して学びたい
注意が必要な子
- 一人だと後回しにしてしまう
- 毎週決まったことをこなすのが苦手
- 友達との関わりの場を求めている
レポートを期限までに自分で出し続ける、という別の縛りが生まれることは覚えておきたいです。

うちの子は一人だと後回しにしがちで、レポートを期限通りに出せるか不安です…。

それはよくある心配です。通信制は自由な反面、自己管理が必要なのが正直なところ。週1〜2日登校できるサポート校付きのコースや、先生が定期的に声かけしてくれる学校を選ぶと続きやすいですよ。最初から完璧を求めず、小さなペースで始められる学校を探してみましょう。
→ 通信制だけでなく他の選択肢も見たいなら、【不登校と高校選び】公立・私立・通信制・高卒認定の特徴とメリットを解説もあわせて確認してほしい。
おわりに
「通信制=安い・楽」は思い込みでした。
費用も、サポートの質も、学校によってまったく違います。
ただ、選択肢として知っておくことは大事だと思います。
いざというときに「知らなかったから選べなかった」にならないように、今のうちに情報だけ持っておきましょう。それだけでいいです。
→ 通信制の先にある大学進学について知りたい場合は、不登校から大学進学への道もぜひ読んでみてほしい。
この記事のまとめ
- 通信制高校=毎日行かなくていい高校。卒業資格は全日制と同じ
- 公立は安いがサポート薄め。私立はサポート充実だが費用が高い
- サポート校の費用が別途かかることに注意
- 最初から選ぶか、転入するかで手続きの複雑さが違う
- 口コミは「雰囲気・通いやすさ・レポート量・先生の対応」の4点で比較する
- 子どもの性格に合うかどうかを見極めることが大事


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