不登校特例校(学びの多様化学校)とは?全国84校・費用・入学方法まとめ

選択肢(未来)

「不登校特例校」という言葉を、ニュースなどで見かけたことがある方もいると思います。


正式名称は「学びの多様化学校」

不登校の子どもの実態に配慮して、特別な教育課程で授業を行う学校です。

「うちの地域にもあるのかな」「公立と私立、何が違うの?」

——気になる方に向けて、設置状況・入学条件・費用をまとめました。

学びの多様化学校(不登校特例校)とは

学びの多様化学校は、不登校の子どもに合わせて、

文部科学省が特別に教育課程の編成を認めた学校です。

もともとは「不登校特例校」と呼ばれていましたが、

2023年8月31日に、当事者の目線に立った名称として「学びの多様化学校」に変更されました。

この記事では、検索でよく使われる「不登校特例校」の呼び方も併記しながら説明します。

全国にどれくらいある?

2026年4月時点で、学びの多様化学校は全国84校(公立59校・私立25校)に設置されています。

2026年3月の文部科学省の発表では、4月開校の25校を含めて84校まで拡大したとされています。

ただし、設置されているのは34都道府県にとどまり、13県では設置ゼロというのが実情です。

地域によってかなり差があるため、「近くにあるかどうか」はまず確認が必要です。

東京都の例を挙げると、以下のような学校があります。

学校名自治体区分
大田区立御園中学校大田区公立
世田谷区立世田谷中学校世田谷区公立
東京シューレ葛飾中学校葛飾区私立
八王子市立高尾山学園(小学部・中学部)八王子市公立
調布市立第七中学校調布市公立
福生市立福生第一中学校福生市公立
東京シューレ江戸川小学校江戸川区私立

このように、公立・私立ともに複数の学校が設置されている自治体もあれば、

まったく設置されていない地域もあります。

関西エリアの例もいくつか挙げます。

学校名自治体備考
大阪市立心和中学校大阪市
大阪府教育センター附属高等学校窓明分校大阪府全日制普通科単位制、2026年4月開校
豊中市立彩葉(いろは)中学校豊中市2027年4月開校予定
京都市立洛友中学校京都市
尼崎市立尼崎琴葉中学校尼崎市

関西でも自治体によって設置状況に差があり、

今後も新規開校が予定されています。

まずはお住まいの自治体名+「学びの多様化学校」で検索し、

近くにあるかどうかを確認してみてください。

学校ごとにこんなに違う。3校を詳しく見てみる

「学びの多様化学校」といっても、

制度が同じなだけで、中身は1校ごとにかなり違います。

実際に3校を比べてみます。

 京都市立洛友中学校大阪市立心和中学校八王子市立高尾山学園
開校平成19年(全国初の昼夜間中学)2024年度(大阪市初)公立として国内初(小中一貫)
校則なし(標準服・指定カバンなし)
学級担任生徒が選べて定期的に変更も可能
始業時間午後1時30分(昼間部)
夜間部併設ありあり
入学対象不登校経験者(昼間部)/義務教育を修了できなかった人(夜間部)年間30日以上欠席かつ八王子市内在住
特徴昼間部・夜間部の生徒が5〜6校時に音楽・体育・交流の時間を共有校則なし、学級担任を生徒が選択小集団の一斉授業+体験活動・伝統文化などのカリキュラム

こうして並べてみると、

「校則の有無」

「担任を選べるか」

「始業時間」

「夜間部との併設有無」など、

学校によって本当にバラバラです。

「学びの多様化学校だから、みんな同じ」ではなく、1校1校まったく別物だと考えた方がいいです。

近くに設置校があっても、実際に見学や問い合わせをして、

中身を確認することをおすすめします。

入学できる条件

学びの多様化学校に入学するには、いくつか条件があります。

区分条件
共通在籍校で「不登校」の認定を受けていること。誰でも自由に転入できるわけではない
公立設置している自治体の在住・在籍が原則。他の自治体からの入学は難しいケースが多い
私立自治体を問わず全国から出願できる学校が多い。「近くに公立がない」場合の選択肢になる

費用はどのくらいかかる?

費用は、公立か私立かで大きく変わります。

 公立私立
授業料原則無料学校ごとに異なる
追加費用教材費・スクール用品など実費分のみ授業料が中心
補助制度就学支援金あり(所得制限あり。高校段階で授業料に応じて最大39万6,000円まで補助)

私立だからといって、必ずしも高額な負担になるとは限らないので、気になる学校があれば支援制度も含めて問い合わせてみる価値があります。

カリキュラムの特徴

学びの多様化学校では、

子どもの状況に合わせた特別な教育課程が文部科学省に認められています。

  • 少人数指導:一般的な学校よりも少ない人数でのクラス編成
  • 習熟度別指導:一人ひとりのペースに合わせた授業の進め方
  • 柔軟な時間割:始業時間を遅めに設定するなど、生活リズムに配慮した学校もある

「みんなと同じペースについていけるか」という不安を抱えている子どもにとって、こうした柔軟さは大きな支えになります。

まとめ

  • 「不登校特例校」は正式名称「学びの多様化学校」に変更された
  • 全国84校(公立59校・私立25校)、ただし34都道府県のみで13県は設置ゼロ
  • 入学には「在籍校での不登校認定」が必要。公立は在住自治体が原則、私立は全国から出願できる学校が多い
  • 費用は公立が実質無料、私立でも就学支援金で最大39万6,000円の補助がある
  • 少人数・習熟度別・柔軟な時間割など、子どもの状況に合わせたカリキュラムが特徴

まずは、お住まいの都道府県に学びの多様化学校があるかどうか、

文部科学省や自治体の教育委員会のサイトで確認してみてください。

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