「うちの子、このままだと受験勉強なんてできる状態じゃない」
「そもそも、試験を受けずに入れる高校ってないのかな」
そう思って検索する方は多いと思います。この記事では、実際に学力試験なしで入学できる高校にどんな種類があるか、調べてまとめました。
結論:完全な「受験なし」の高校はない。ただし「学力試験なし」の高校はある

結果・・・
高校に入学する以上、必ず何らかの選考はあります。あるんかーい(^_^;)
「一切何もせず入れる」という意味での受験なしの高校はありません。
ただし、学力試験(ペーパーテスト)を行わず、
面接や作文、書類選考だけで合否を決める高校は実際に存在します。
「受験なし」という検索でたどり着きたいのは、
こちらの意味であることがほとんどだと思います。
学力試験なしで入れる高校の種類

チャレンジスクール(東京都)
東京都が設置している公立高校で、
不登校経験者や高校中退者などを積極的に受け入れています。
入試は主に面接と作文で行われ、学力検査を実施しないケースが多いのが特徴です。
定期テストが苦手だった子でも、
自分の言葉で気持ちを伝えられれば合格のチャンスがあります。
クリエイティブスクール(大阪・神奈川)/パレットスクール(埼玉)
チャレンジスクールと同じ考え方の公立高校が、
名称を変えて各地域に設置されています。
大阪府・神奈川県では「クリエイティブスクール」、
埼玉県では「パレットスクール」と呼ばれ、
いずれも学力検査より面接・作文を重視する選考です。
お住まいの地域によって名称が違うため、
「チャレンジスクール」で検索しても地元の学校が出てこない場合は、
地域名+「不登校 高校 特別選抜」で調べ直してみてください。
関西の学校例
関西でも、同じような枠組みの学校や制度がありますが、都道府県ごとに中身がかなり違います。
大阪府:エンパワメントスクール
大阪府には現在、西成・長吉・箕面東・成城・岬・布施北・淀川清流・和泉総合の8校が
「エンパワメントスクール」に指定されています
(大阪府教育委員会の公表情報より、2026年時点)。
もともとは多部制・単位制で学び直しを重視する
「クリエイティブスクール」と呼ばれる高校で、
順次エンパワメントスクールへ改編されてきました。
なお、咲洲高等学校・東住吉総合高等学校も同様の経緯を持つ総合学科高校ですが、
現時点の府教育委員会の指定校一覧には含まれていません。
学校数・名称は年度によって変わる可能性があるため、
志望校を検討する際は大阪府教育委員会の最新情報を必ず確認してください。
京都府:特例選抜
京都府には、不登校経験のある生徒や、学びに困りごとがある生徒を対象にした
「特例選抜」という制度があります。
ただし大阪のエンパワメントスクールとは違い、
国語・数学・英語の独自学力検査と面接を行うため、学力試験自体がないわけではありません。
一般選抜より配慮された出題・選考にはなっていますが、
「試験なし」ではない点に注意してください。
兵庫県:特色選抜
兵庫県の「特色選抜」は、高校ごとに定められた出願要件を満たす生徒が対象で、
調査書と面接(全員必須)、学校によっては実技検査・小論文などを組み合わせて選考します。
学力検査の有無や比重は高校によって差があるため、志望校ごとに確認が必要です。
このように、同じ関西でも
「学力試験そのものがない」大阪型と、
「学力試験はあるが配慮された内容」の京都・兵庫型が混在しています。
地域名だけで判断せず、志望校の具体的な選抜方法を必ず確認してください。
通信制高校

▶ 通信制高校って実際どうなの?不登校の親として調べてみた【関西・関東の学校名あり】
多くの通信制高校では、学力試験を行わず、書類選考と面接だけで入学が決まります。
内申点(調査書の評定)が合否に影響することもほとんどありません。
私立中心のため学費はかかりますが、選考のハードル自体は低い学校が多いです。
定時制高校
定時制高校も、全日制の公立高校に比べると内申点の重要度が低い進学先です。学校によって選考方法は異なるため、志望校ごとの確認が必要です。
「内申点なし」と「受験なし」は、実は違う意味

ここで少し整理しておきたいのが、
「内申点なしで入れる高校」と「受験なしで入れる高校」は、
似ているようで指しているものが違うという点です。
- 内申点なし:学力試験はあるが、中学の成績(調査書の評定)は合否にほぼ関係しない
- 受験なし(学力試験なし):そもそもペーパーテストの学力試験自体を行わない
内申点が心配な場合と、学力試験そのものが不安な場合とでは、
探すべき高校の種類が変わってきます。
内申点の影響を避けたい方向けの情報は、
別記事「不登校でも内申点なしで入れる高校の選び方【関西版】」にまとめているので、
あわせて確認してみてください。
選ぶときに確認したいポイント

- 地域で名称が違う:チャレンジスクール/クリエイティブスクール/パレットスクールなど、同じ仕組みでも都道府県によって呼び方が異なります
- 自己申告書・不登校枠の有無:地域によっては「不登校生徒等を対象とした特別選抜」という名称で、自己申告書の提出により選考してもらえる制度があります。志望校のある自治体の教育委員会サイトで確認するのが確実です
- 私立の場合は学校ごとに基準が違う:私立高校は、出席日数の基準や調査書の要不要が学校によってばらばらです。学力試験の点数が高ければ欠席日数が多くても合格になる学校もあれば、調査書自体を求めない学校もあります
まとめ
- 完全に「何もせず入れる」高校はないが、学力試験(ペーパーテスト)を行わない高校は実際にある
- 東京の「チャレンジスクール」、大阪の「エンパワメントスクール(旧クリエイティブスクール)」、神奈川の「クリエイティブスクール」、埼玉の「パレットスクール」は、面接・作文中心で学力検査なしの公立高校
- 京都の「特例選抜」・兵庫の「特色選抜」は、不登校の子への配慮はあるが学力検査や調査書が関わるため、大阪型とは仕組みが異なる
- 通信制高校・定時制高校も、学力試験なし・内申点の影響が小さい選択肢になりやすい
- 「内申点なし」と「受験(学力試験)なし」は別の意味なので、何が不安なのかを整理してから探すと学校選びがスムーズになる
まずはお住まいの地域に、チャレンジスクールのような公立の選択肢があるかどうかを確認するところから始めてみてください。




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