「この子、なんだか育てにくいな」
そう感じ始めたのは、保育園に通い始めた頃でした。
当時はまだ、発達特性のことなんて何も知りませんでした。
その不安を埋めようとして、私は早期教育に一括で約100万円を使いました。
今振り返ると、あのお金で買うべきだったのは
「詰め込む教材」ではなく、「この子に合った学び方」
を探すことだったと思っています。
結論:詰め込み型より、本当に必要だったのは「寄り添う学び方」

先に結論を。
早期教育の教材そのものが悪かったとは思っていません。
ただ、うちの子に本当に必要だったのは、
型にはめる学びではなく、その子のペースに寄り添ってくれる学び方でした。
当時の私は、そのことに気づけていませんでした。
何をしていたか:歩く前からの詰め込み教育

利用していたのは「家庭保育園」という、今は倒産している教材会社の教材でした。
- 歩く前から、0〜100の数字カードを見せる
- 絵カードを次々に見せる
- 専用のCDを聞かせる
- ホワイトボードに三角のマグネットを貼って、形を作る・取る練習
- 文字の入った積み木を使って、文章を組み立てる
「小さいうちから、たくさんインプットすれば、能力が伸びる」
——そう信じて、一括で約100万円を払いました。
右脳を育てるとか、漢字も絵だから、見せて親が読むと自然に覚える・・・とか。
当時の私には、子どもを「完璧に育てる」という思い込み、呪縛??
何かに追われるように焦っていました。
本当のサインは、教材の外にあった

でも今振り返ると、
本当に見るべきサインは、教材の成果ではなく、もっと別のところにありました。
朝、保育園を極端に渋る
他の姉妹には見られないくらい、
その子だけ朝の登園を激しく拒否していました。
「行きたくない」というレベルではなく、本当に強い拒否でした。
保育園では「特に問題ない」と言われる
心配になって先生に相談しても、
「保育園では特に問題行動はありません。心配いらないですよ」
と言われるだけでした。
家に帰ると、別人のような癇癪
家に帰ると、癇癪がひどく出ました。特に私への頭突きが激しく、
2歳頃には、走ってきてそのまま体当たりしてくることがありました。
喉のあたりに頭からぶつかられて、一瞬息ができなくなったこともあります。
当時は「なぜこんなに癇癪がひどいんだろう」「保育園では大丈夫なのに、なぜ家だとこうなるんだろう」と、ただただ困惑していました。
「外では大丈夫、家では崩れる」の意味を、今なら理解できる

今振り返ると、これは発達特性のある子によく見られるパターンだったんだと思います。
保育園という「外の場所」では、本人なりに頑張って自分を抑えている。
その分、安心できる家庭で、抑えていたものが一気に出てしまう。
LITALICO発達ナビの取材記事でも、
公認心理師・臨床発達心理士の菅佐原洋先生(LITALICOジュニア チーフスーパーバイザー)が
「外と家での使い分けは特殊なことではなく、外での負荷が大きすぎると、家でのエネルギーのバランスが消費に偏り、癇癪という形で出てしまう」と説明しています。
家での癇癪は「甘え」ではなく「外の環境が大変だよ」というサインだと知っていたら、
当時の私の受け止め方も違っていたと思います。
(参考:外ではいい子なのに、家では激しい癇癪のわが子|LITALICO発達ナビ)
当時の私は、この仕組みを知りませんでした。
だから「保育園で問題ないなら大丈夫」という先生の言葉をそのまま信じて、
家での癇癪は「しつけの問題」「わがまま」だと捉えてしまっていた部分もあります。
早期教育よりも、必要だったもの

数字や絵を詰め込むこと自体は、悪いことではなかったと思います。
ただ、あの100万円を使うタイミングで、本当に必要だったのは、
- この子が「なぜしんどいのか」を理解しようとすること
- 型にはめるのではなく、この子のペースに合わせた学び方を探すこと
だったんだと、今は思います。
その後、成長する中でADHDの特性が分かり、
学校に行きづらい時期も経験しました(そのころのことはこちらの記事にも書いています)。
振り返れば、保育園の頃のあの育てにくさは、その特性の最初のサインだったのかもしれません。
まとめ

- 歩く前から詰め込み型の早期教育に、一括で約100万円を使った
- 当時は分からなかったが、朝の激しい登園渋り・家での癇癪など、育てにくさのサインは他にあった
- 「外では大丈夫、家で崩れる」というパターンを、当時は理解できていなかった
- 詰め込む教材より、その子のペースに寄り添う学び方が本当は必要だった
- 今振り返ると、あの頃の育てにくさは、発達特性の最初のサインだったのかもしれない
もし「なんだか育てにくいな」と感じている方がいたら、それは特性のサインである可能性があります。詰め込むより先に、その子のペースを知ることから始めてみてください。

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