ニュースで「私立高校の授業料無償化」の話を見ました。
「無償化なら私立も選びやすくなるはず」というニュースでしたが、
コメント欄には「無償化なのに生活が苦しくなった」という声もたくさんありました。

無償化されたって聞いたのに、なんで苦しくなるの?正直よくわからなくて…
うちは今、中学1年の次女の高校選びを考え始めています。「私立は無理」と思っていましたが、
本当にそうなのか、一度ちゃんと計算してみることにしました。

一緒に整理しましょう。「無償化」って言葉、実は少し誤解されやすいんですよね。
▼2026年から所得制限が撤廃されていた

調べてみてまず驚いたのが、2026年度から国の就学支援金の所得制限が撤廃されていたことです。
私立高校なら、世帯収入にかかわらず年間最大45万7,200円まで支援されます。
さらに京都府には「あんしん修学支援制度」という独自の上乗せもあり、世帯収入によって段階的に支援額が変わります(910万円未満なら何らかの上乗せあり、それ以上は国の支援のみ)。

うちは所得制限で対象外だと思い込んでたけど、2026年からは関係ないんだ!知らなかった…

そうなんです。「うちには関係ない」と思っていた方が多いのですが、今年からは全世帯が対象になっています。
▼でも「無償化」されるのは授業料だけ——隠れた費用の実態

ただ、ここで知っておくべきことがあります。
支援されるのは「授業料」だけです。
私立高校の年間学習費は平均で約105万円。
そのうち授業料以外の部分——施設費、教育充実費、ICT費、修学旅行費、制服代など——は無償化の対象外です。
公立の年間費用(授業料以外)が約33万円なのに対して、私立はこの「授業料以外」の部分だけでもかなり高い。

じゃあ「無償化=0円」じゃないってこと?「無償化」って言葉、ちょっと紛らわしいよね。

そうなんです。正確には「授業料部分だけゼロに近づく」というイメージです。制服代や修学旅行費などは別途かかります。
▼次女が「私立がいい」と言った理由は、トイレと壁だった

次女に「私立とか興味ある?」と聞いたら、意外な答えが返ってきました。
「トイレが狭くて、壁に服がつくのが嫌」
学力とか進路とかじゃなく、感覚的な「快・不快」が学校選びの基準になっていました。
「私立はキラキラしてそう」というのも、次女なりの「ここなら大丈夫そう」のサインなんだと思います。

最初は「そんな理由で?」って思ったけど、学校に通えるかどうかってこういう感覚的なところが大きいんだよね。

大事な視点ですよ。「通いたい」と思える環境って、学習のモチベーションにも直結しますから。感覚的な「ここなら大丈夫」という気持ちは、侮れません。
▼長女の塾代を計算したら、まさかの結果になった

ここで、長女にかかっている塾代を計算してみました。
- 個別指導(数学)月22,000円 → 年間264,000円
- 季節講習 → 年間200,000円
- オンライン英語 月24,000円 → 年間288,000円
合計、年間約75万円。
「公立だから学費は安い」と思っていましたが、塾代を入れると、
| 項目 | 年間費用の目安 |
|---|---|
| 公立+塾(長女の場合) | 約33万円+約75万円=約108万円 |
| 私立(大学連携・塾なし) | 約105万円-無償化45.7万円=約59万円 |
| 差額 | 約49万円(私立の方が安い) |
塾代を含めて計算すると、私立+塾なしの方が年間50万円ほど安くなる可能性がある、という結果になりました。

えっ…計算してみるまでこんな結果になるとは思ってなかった。私立の方が安くなることもあるなんて、正直驚きです。

これは塾代を「教育費」としてトータルで考えた場合の話です。私立で学校内の補習・進学サポートが充実していれば、塾なしで済む可能性がありますよね。
▼それでも公立が6割なのはなぜか

うちの地域では、3年前は私立進学が公立を上回った年もありましたが、
その後は公立が増えて、今は公立6:私立4くらいの割合です。
こんなに「私立もお得かも」という計算ができるのに、なぜ公立を選ぶ家庭が多いのか。私が思うのは、
- 所得制限撤廃はまだ最近の話で、情報が追いついていない
- 塾代を「学費」として比較する発想自体が、あまり一般的じゃない
- 入学金や施設費など「まとまったお金」を私立に払う心理的なハードル
このあたりかなと思います。「私立は高い」というイメージは、過去のものになりつつあるのかもしれません。

情報のアップデートが追いついていないご家庭は多いです。2026年の制度変更は、進路選択の前提を変えるくらいの大きな変化なんですよね。
▼ 【参考】京都華頂女子は来年から状況が変わる——リアルな壁

京都にある老舗の私立学園の一つ、華頂女子高等学校があります。地下鉄からも近く関西圏で人気がある高校の一つというイメージを持っています。
調べていて知ったのですが、系列の京都華頂大学・華頂短期大学は2027年度から学生募集を停止し、閉学する予定になっています。そして華頂女子高校自体も、来年度から男女共学化されるそうです。

「大学連携があるから」って理由で気になってた学校が、まさにそこが変わってしまうなんて…調べてよかった。

こういった学校の状況変化は、進路選びのタイミングで必ず確認してほしいことのひとつです。学校説明会や公式サイトで最新情報をチェックしてみてください。
▼まとめ:結局「朝起きられるか」が一番の壁

ここまで計算してわかったのは、「私立は高い」というイメージは、塾代を含めて考えると必ずしも正しくないということでした。
ただ、最後に一番大事なことに気づきました。
次女は朝起きるのが苦手です。地元の公立に行くならばなんとか間に合うかもしれませんが、私立に行くとなると、登校時刻が早くならざるを得ません。
「綺麗な私立がいい」
本人の希望で、計算もしていますが、
どれだけお金の計算をしても、「朝起きられるかどうか」という壁は、学校を変えても残ります。

お金の問題はなんとか答えが見えてきた気がする。でも「朝起きられるか」は、まだ私たちの中で答えが出ていないんです。

それは本当に正直な気持ちだと思います。進路選びは、費用だけじゃなく、子どもが毎日通い続けられるかどうかがいちばん大切ですよね。焦らず、一緒に考えていきましょう。
朝の話については、以前こちらの記事に書きました。
👉 不登校の子への朝の声かけをやめたら楽になった——「10分待つ」で気づいたこと
お金の心配は、調べればなんとか答えが見えてきます。でも「朝起きられるか」は、まだ私たちの中で答えが出ていません。
進路選びは、まだ始まったばかりです。

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