「4年生から算数が急に難しくなった」
そう言われる理由があります。
4年生は「算数の壁」と呼ばれるほど、内容が一気に難しくなる学年です。3年生までの「計算する算数」から、「考える算数」に変わるのがこの時期。
夏休みのうちに1学期の内容を整理しておくと、2学期がずっと楽になります。
小4の1学期、何を習った?
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| 4〜5月 | 大きな数(億・兆)、折れ線グラフ |
| 6〜7月 | 角の大きさ(度数法)、わり算の筆算(2桁でわる) |
| 通年 | 小数のたし算・ひき算 |
この中で夏休みに最優先で復習すべきはわり算の筆算と角の大きさです。
「算数の壁」とは何か
3年生までは「九九を覚える」「わり算を計算する」など、やり方を覚えれば解ける問題が中心でした。
4年生からは「なぜそうなるのか」を理解しないと解けない問題が増えてきます。

- 角の大きさ……目に見えない「角度」という概念を理解する
- 小数……整数ではない数の感覚をつかむ
- 2桁でわるわり算……見当をつけて計算する力が必要
「やり方を覚えただけ」では通用しなくなるのが、4年生の算数です。

うちの子は、2桁の割り算で
「見当をつける」と言うのが苦手で、今でも時間がかかります。
つまずきポイント①:わり算の筆算(2桁でわる)

【図①:2桁でわる筆算の手順】
3年生では1桁でわるわり算を習いました。4年生では2桁でわる筆算が登場します。
96 ÷ 32 = ?
このとき「32×何=96に近い数?」と見当をつける作業が必要です。
でも、それができたら苦労しません・・・。
「魔法の人差し指」を使います
両手の人差し指を図のようにして、筆算で1の位を隠すと、
9➗3=3
見当する数として「3」が出てくるので、そこからスタート!!
この計算で必要なのは、このスタートなんです。
よくあるつまずきはこちら:
- 商の見当が合わず、何度も試し算をする
- 繰り下がりのある引き算でミスをする
- どこに商を書けばいいかわからなくなる
家庭でできる練習法
まず1桁でわる筆算が確実にできているか確認しましょう。
そこが怪しい場合は3年生の内容に戻ることが先決です。
つまずきポイント②:角の大きさ(度数法)

角度は「目に見えない量」を数値で表すという、初めての体験です。
「90°は直角」「180°は一直線」——この2つを基準として感覚をつかむことが大切です。
よくあるつまずきはこちら:
- 分度器の使い方で内側・外側の目盛りを読み間違える
- 「角度を求める」問題で、何を求めているかわからなくなる
- 三角形の角の和(180°)を覚えていない
家庭でできる練習法
分度器を実際に使って、身の回りの角を測ってみましょう。「本の角は何度?」「テレビリモコンの角は?」——実物で測ることで感覚がつかめます。
つまずきポイント③:小数のたし算・ひき算
1.3 + 0.8 = ?
小数は「点の位置をそろえる」ことが最大のポイントです。
よくあるつまずきはこちら:
- 小数点の位置がずれて計算してしまう
- 「1.3 − 0.8 = 0.5」の繰り下がりで混乱する
- 小数と整数の計算(例:3 − 1.5)で整数を「3.0」と考えられない
家庭でできる練習法
ノートに小数点をそろえて書く練習から始めましょう。計算ミスの多くは「書き方のズレ」から来ています。
わり算の筆算が苦手なまま進むと……
| 学年 | わり算の筆算が関係する内容 |
|---|---|
| 5年生 | 小数でわる計算、割合 |
| 6年生 | 分数でわる計算、比 |
| 中学 | 方程式、速さ・距離・時間 |
| 高校 | 因数分解、分数式 |
4年生のわり算の筆算は、この先ずっと使い続けるスキルです。夏休みに固めておく価値は十分あります。
不登校の子は「算数の壁」を一人で越えにくい

4年生の算数は、理解できるまで時間がかかる内容が多いです。
「なんでそうなるの?」という疑問を先生に聞けない状況が続くと、わからないまま次の単元へ進んでしまいます。
不登校で学校を長く休んでいる場合、角度や小数の単元がまるごと抜けているケースも少なくありません。
こういうとき、すらら(無学年式オンライン教材)は「どの学年に戻ってもいい」という設計なので、3年生のわり算から確認し直すことができます。「どこがわからないかわからない」状態を解消するのに向いている教材です。
夏休みの優先順位

- わり算の筆算(2桁でわる前に、1桁でわる筆算を確認する)
- 角の大きさ(分度器を実際に使って感覚をつかむ)
- 小数のたし算・ひき算(小数点をそろえる書き方を習慣に)
一度に全部やらなくてOKです。まず「1桁でわる筆算が確実にできるか」の確認だけでも、今すぐできます。

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